干し椎茸を戻す手順や、より美味しいだし汁を取るテクニック、便利で利用しやすい保存方法などを掲載しています。
干し椎茸に関するお役立ち情報をまとめていますので、良かったら最後までお付き合い下さい。
干し椎茸を戻す3つの手順
- 流水で軽くすすいで汚れを流して気密性の高い容器(タッパーやジップロックなど)に入れます。
- しいたけが浸る程度に容器に水(約5℃の冷水)を入れます
冷水の方が吸収がよく美味しい出汁がとれます。 - 冷蔵庫で6~24時間程度寝かせます。
2晩以上寝かせるとエグみが出るので1晩程度がおすすめ
干し椎茸を戻すまでに時間がかかるので手間に感じますが、手順はシンプルです。
戻すまでに最適な時間
寝かせる時間は種類によって異なるので、パッケージに記載された時間を見るなどして適宜調整しましょう。
ゆっくりじっくり冷水で戻そう
ぬるま湯や加熱すれば時短になりタイパが上がるのでは?と考えてしまいがちですが、ゆっくり冷水で戻しましょう。
40~60℃で働く酵素(ヌクレオチド分解酵素)が活動してしまうため、せっかくのうま味成分が分解されておいしさが失われます。急がば回れです。
便利で使いやすい!だし汁の保存方法
朝ごはんを用意するついでに干し椎茸を容器入れ水に入れておけば、晩ごはんに戻し汁を利用できます。
シンプルな手順ですが時間に追われそれもできなかったり、そもそも面倒くさい時ってありますよね。
そんな方におすすめの戻し汁の保存方法を紹介します。
保存期間
- 冷蔵保存で約1週間
- 冷凍保存で約1ヶ月
容量がいっぱいになりがちの冷蔵庫。液体でこぼれやすくスペースを取ってしまう冷蔵保存よりも、日持ちする冷凍保存がおすすめです。
おすすめの保存方法
製氷機に戻し汁を入れて保存することで、凍らせた後の容量の調整も容易になります。
飲み物に氷を入れる感覚で、他の出汁と合わせたり、煮物に投入できるので使い勝手も抜群です。
干し椎茸と相性の良い食材
イノシン酸、グルタミン酸、そして干し椎茸に含まれる旨味成分であるグアニル酸を加え、3大旨味成分と呼ばれています。
イノシン酸とグルタミン酸をかけ合わせることで、約7〜8倍程度のうまみを感じられる事が科学的に証明されています。
味噌、昆布(イノシン酸)と鰹節(グルタミン酸)の組み合わせで作る、お味噌汁は美味しいですものね。
グアニル酸が豊富
干し椎茸はグアニル酸を豊富に含む食材です。
食品 |
グアニル酸 |
干し椎茸 |
150 |
マッシュルーム |
50(加熱時) |
海苔 |
3~80 |
ドライトマト |
10 |
参考:うま味インフォメーションセンター(単位:mg/100g)
グアニル酸と相性の良いグルタミン酸を持つ食材
さてイノシン酸と相性の良いグルタミン酸ですが、干し椎茸の戻し汁に多く含まれる旨味成分グアニル酸とも相性抜群です。
以下の食品はグルタミン酸を多く含みますので、戻し汁とかけ合わせることで旨味をより強く感じられます。
あなたのレシピの隠し味に加えてみてはいかがでしょうか。
- 昆布
- 醤油
- 味噌
- トマト
- パルメザンチーズ
- 生ハム
- アンチョビ