冷凍麺とは
冷凍麺は、うどん、中華麺、蕎麦、そうめん、パスタなど、麺類を茹で上げてから冷凍している商品です。
解凍するだけで簡単に調理可能であり、タイムパフォーマンスに大変優れた食品です。
そんな簡単調理の冷凍食品ですが、更に美味しく食べる方法をご紹介いたします。
温かい麺と冷たい麺
簡単調理に優れた冷凍麺は、温かいメニューと冷たいメニューで作り方のポイントが異なります。
一緒にお召し上がりになるスープやソース、つけタレなどによっても作り方が変わるため、それぞれの方法をご紹介いたします。
ベスト状態の麺に仕上げるポイント
ベスト状態の麺を作り上げる3つのポイントをご紹介します。
- たっぷりのお湯
- 沸騰のタイミング
- 妥協のない氷水使用(冷製のみ)
たっぷりのお湯
まず、たっぷりのお湯が必要ですが、寸胴(大きめの鍋)に麺の重量の10倍が理想的な目安です。
その理由は、少量のお湯だと凍った冷凍麺を入れた時に、一気にお湯が冷めてしまうからです。
凍った麺を入れても沸騰をキープすることが、美味しく作るポイントの1つです。
沸騰のタイミング
料理人の私が大切にしているのは、沸騰のタイミングです。
私自身、せっかちな性格なのですが、ついつい沸騰を待たずに麺を鍋に入れてしまうことがあります。
商品の説明には、適切な茹で時間が示されていることが一般的です。
たとえば「1分」と記載されている場合を考えてみましょう。
実際に沸騰を待たずに麺を入れると、1分だけでは麺を茹でることはできません。
麺が最適な食感になるには、沸騰したお湯に入れることが美味しくなる条件だからです。
また規定の分数以下で茹でると、いくつかの問題が生じます。
麺にムラができてしまうことや、中が冷たく仕上がること。
ほぐれずにボソボソとした食感になること、またコシが失われてしまうことなどです。
美味しい麺を茹でるためには、適切な沸騰を待つことが何よりも大切です。
せっかちさを抑えて、最高の麺料理を楽しんでいただけるよう心掛けてください。
妥協のない氷水使用(冷製のみ)
最後に、妥協のない氷水を使用することが重要です。
ここでは冷たいメニューに限りますが、よく流水だけで冷たくする、といった事例を伺ったことがあります。
麺を美味しく食べるためには、食感が非常に大事なポイントです。
氷をたっぷりと入れて一気に締めることで、麺に食感とツヤが生まれます。
また、流水だけだと芯まで冷やすのに時間がかかり、せっかく茹で時間がうまくコントロールできたのに、思いのほか火が通ってしまう場合もあります。
冷たい麺は冷たく、温かい麺は温かく食べられる方法で調理することこそ、大事なポイントです。
冷凍麺と合わせる調味料や食材
うどんやラーメンにはスープ、パスタにはソースなど、お好みの具材でお好みのメニューを簡単に作れるのが冷凍麺の良いところだと思います。
美味しく食べるためのポイントは、スープやソースの準備をしっかり行うことです。
熱々の中華麺が茹で上がったタイミングで、同時に熱々のスープが準備できていることが一番理想的です。
冷たいそうめんができる前に、冷蔵庫に冷たい麺つゆが用意できている感じです。
お好みの食べ方を最も美味しく食べるために、合わせる調味料や食材の準備をしっかり行いましょう。
流水解凍や電子レンジ調理でも調理可能
時間がない時に茹でる手間なく、解凍するだけで食べられるのが冷凍麺の魅力のひとつです。
すでに茹でられているので電子レンジや流水で解凍して、スープやソースなどで味付けするだけで食べられます。
非常にタイムパフォーマンスに優れていると思います。
前日から冷蔵庫に入れておいて、翌日そのまま食べても大丈夫です。
電子レンジで解凍して和えるだけ、流水で解凍してつゆを添えるだけ。
冷蔵庫で解凍してスープを入れるだけで、簡単に美味しい麺をお楽しみいただけます。
最後に
冷凍麺は麺専門店が茹で上げた麺を、そのまま冷凍して提供しています。
それぞれにこだわって作られた本格的な麺を、カンタンに楽しく食べられるのが魅力です。
食べたい時に、食べたい味で、食べたい量を。
手軽に食べられる冷凍麺は身近な存在なので、少しでも美味しく食べていただけたらと思っております。