あなたは本当に美味しい「ハム・ソーセージ」を食べたことはあるか?【フランクフルト@東京/西荻窪】

あなたは本当に美味しい「ハム・ソーセージ」を食べたことはあるか?【フランクフルト@東京/西荻窪】

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ハム・ソーセージ・ベーコンといった加工肉は、リーズナブルなものから少し値が張るものまで手軽にスーパーで手に入る時代ですが、わざわざ専門店のものを食べた経験がある人は少ないのではないでしょうか。

もちろん前者も美味しいわけですが、それと一線を画す後者の魅力について、東京都西荻窪にある老舗「フランクフルト」の商品レビューを通じて発信していきます。

手作りハム・ソーセージ専門店 フランクフルト

東京都JR西荻窪駅から徒歩3分程度。新宿方面の高架下「西荻マイロード商店街」の中に構える創業1973年の老舗です。

機械に頼らない完全手作りによる製法でハム・ソーセージを製造しており、店頭看板には、

製造直後の製品は素晴らしい自然な芳香と味を持っています。

弊店ではどなたがお召し上がりになっても喜んでいただける味をめざし良質な原料で基本通りに、丁寧に加工して新鮮なうちにお客様へお渡しすることをモットーにしています。

とある通り、堅実かつ新鮮さを大事にしている名店でもあります。

土曜日の11時過ぎに訪問しましたが、ひっきりなしにお客さんがやってきます。

営業情報

  • 住所:〒167-0053 東京都杉並区西荻南3-24-1(西荻マイロード内)
  • アクセス:JR西荻窪駅より徒歩3分
  • 営業時間:【月〜土】10:00~19:00、【祝日】10:00~18:00
  • 定休日:日曜日
  • 電話番号:03-3395-7766
  • オンラインSHOP:https://www.frankfurt.jp/

遠方の方はオンラインSHOPを活用いただけるほか、店頭ではクール便でのギフト配送も対応可能。

豊富な品揃え

別角度から。

ショーケースの中には所狭しと、多くの製品が並べられています。聞いたことがない名前のものもあるのではないでしょうか。

ネームプレートに貼られているPOPによると、人気ランキングは

  1. ロースハム:税込700円/100g
  2. ウィンナーソーセージ:税込450円/100g
  3. 自家製 サラフワ コンビーフ:税込870円/1パック(100g)

とのこと。個人的にはここのベーコンもイチオシなのですが、今回はこの王道3種を100gずつでチョイスすることにしました。

店員さんに欲しいものとグラム数を伝えると、ケースの中から取り出して計量して金額を算出してくれます。精肉店と同じ流れですね。

色々とつまんでみたい方には...

各種少量ずつを試してみたいという方には「ハム・ソーセージ盛合せ」のセットがおすすめです。

このセットのほか、人気3位のコンビーフとベーコン等のスモーキーなものを買えば、このお店の魅力を存分に分かっていただけるはず...!

いざ実食レビュー

というわけでお待たせしました。早速実食していきます!

人気1位:ロースハム

ロースハムは普通切りと薄切りの2種がありますが、今回は薄切りをチョイス。計量で107g、11枚ありました。 

 

まずビジュアルが良すぎます。スーパーで買える安いハムは断面の表情が少なく、のぺーっとした印象がありますが、こちらは赤身とサシが入っていて表情豊かで、もはや月です。クレーター等の凹凸の陰影がハッキリ分かる、そう、望遠鏡で覗いた時のやつです。(変態)

見た目の解像度は高めでしたが、味わいも繊細。赤身と脂のバランスの良さは逸品ですが、黒胡椒などの調味料は少量でも味わいを崩してしまいます。マヨネーズなんて使おうものなら、口内がマヨにコーティングされてしまってスーパーの市販品と大差ありません。アレンジの難易度が大変高く、そのまま食べるのがベストまであります。つまり、それほど完成されているということですね。

私はいつもお酒をチビチビ飲みながら、そのままつまんでます。(このハムを雑に常用できるほどのブルジョワになってみたい。。。)

人気2位:ウィンナーソーセージ

ウィンナーソーセージは計量で107g、本数で6本ありました。

ウィンナー同士がまだ繋がっているものがあったりして、自家製だという事実を再認識させてくれます。

さて、ウィンナーは間違いなく温めた方が美味しいことは皆さんご存知のことでしょう。ウィンナー道(?)においては、調理方法について様々な流派が日々しのぎを削っているわけですが、かくいう私も免許皆伝レベルに達しているわけです。

鍋にウィンナーを入れ、半身浴するくらいに水を入れ着火。

時折転がしながらボイルする。水が蒸発しきった後は軽く焼きに移行。ここで欲張りすぎると弾けるので、ウィンナーのご機嫌を伺うことは忘れずに。

これがパーフェクトなウィンナーです。ボイルの良さと、焼きの良さが合わさって最強に見える。。。ちなみに、この調理方法は皮付きのものであれば、スーパーで売っているものでもワンランクアップしてくれます。

肝心の味わいですが、かじりつくと脂がジュワっと溶け出しつつ、肉の旨味が溢れ出します。このウィンナーはいい意味で野性味があるというか、雑味があるというか、決して上品な優等生ではありません。「俺は今、腸詰め肉を食べているんだ!」というワイルドさを感じさせてくれるもので、一見大人しめなプレーンタイプなのにウィンナーの新しい側面を見つけることができます。(ギャップ萌えって死語ですかね?)

肉本来のクセを味わえるウィンナーは、専門店ならではだと思います。

人気3位:自家製 サラフワ コンビーフ

名前の通り、さらさら・ふわふわなコンビーフ。一般的なコンビーフと食感が全く異なり、初めて出会った時の衝撃は今でも忘れられません。1パックで100g入ってます。

人気3位ではありますが、個人的にはこいつがTOPかなと思うくらいガチです。トーストに乗せたり、マヨとあえてサラダにしたり、ポテサラに混ぜたりと色々使い道はあるわけですが、まずはそのまま一口食べてみると、サラフワと自称する理由も納得のはず。独特のサラフワ感と、程よい塩味と牛肉の風味がベストマッチの絶品です。

今回は店頭でもおすすめされていたコンビーフ丼でいただきます。平均的などんぶりサイズで、1パックあたり2杯分を作れます。白米にコンビーフ、真ん中に卵黄、上からネギを散らすだけのお手軽メニューです。醤油を一回しかけて、ワサビをお好みで添えると優勝です。

白米の熱でコンビーフが馴染みつつも、コンビーフ自体はほどよい脂加減なのでベットリすることはありません。ネギの爽やかさ・シャキシャキ食感と、卵黄のマイルドさで変化が加わりつつ、ワサビのスッキリした辛さが最高の緩急を生み出してくれます。

サラフワと可愛い名前をしてますが、まごうことなき実力派です。

ランキング圏外:合鴨スモーク

人気ランキング外ですが、できたての合鴨スモークが陳列されていたので購入してしまいました。こういった出会いがあるからこそ、専門店は楽しいですね。

合鴨スモークは税込610円/100gで、計量では156gでした。できあがったばかりだからか、30cm以上離れていても燻製のスモーキーな香りが漂ってきます。

食べる直前にスライスするのが正しいとのことで、両断した片方をスライスしました。見た目ですが、赤身のジューシーさが伝わりつつも、皮目の下の脂がまた色気を感じさせる見事な燻製です。

そのまま頂いてみると、燻製のいい香りが鼻から抜けつつも、脂は控えめで赤身はサッパリとしていて、優しい味わいがしました。重すぎることはなく、かといって決して軽すぎることもない丁度いい塩梅で、調味料としては粒マスタードもいいですが、黒胡椒を少量つけるくらいが個人的には好みでした。一応焼いてみましたが、脂が溶け出しつつ少しパサツキが気になったので、火入れは無しの方が安定かもしれません。

まとめ

フランクフルトの自家製・専門店ならではの品質とこだわりは、ハム・ソーセージの世界の奥深さに気づかせてくれると同時に、奇をてらった特別なことはなく基本に忠実だからこそ、シンプルに食べても美味しいということの大切さを教えてくれます。

スーパーで安く販売されているものも美味しいですし、コスパよく展開できているものだなあと感心しますが、たまの贅沢として専門店のものを食べてみるのもいいですね。

オンラインSHOP:https://www.frankfurt.jp/

フランクフルトはオンラインSHOPもありますので、遠方の方もお手軽にご購入できます。本記事では紹介できませんでしたが、個人的にはベーコンもマストバイです。また、季節に応じた特別メニューも出ていますので、定期的にチェックしてみてください!

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  • なかちゃん
    なかちゃん

福岡県出身の30代男。
得意料理はチャーハン、ペペロンチーノ、カルボナーラと典型的なタイプ。
そのほか、肉を焼く時か高菜を炒める時しか奥さんにキッチンに入れてもらえない哀れな奴です。
何であれ美味しく食べることにこだわりがありますので、紹介する商品が皆さんの食卓を彩れるよう、率直なレビューを心がけています。