王子の扇屋は1648年、江戸時代初期から続く老舗です。
茶屋、そして料亭という過去がありますが現在は北区を代表する厚焼き玉子のお店です。落語・王子の狐にも登場しています。
扇屋の厚焼き玉子は、口当たりが優しく、カツオだしの風味と旨みが広がる一品です。添加物は一切使用せず、手作業で焼き上げるため、家庭料理のような懐かしさと料亭としての気品が調和しています。
化粧箱入り厚焼き玉子(1300円)と、鶏の挽肉と三つ葉がアクセントに効いた「親子焼き玉子(760円)、の2種類の味が販売されており、それぞれ異なる魅力があります。 厚焼き玉子はハーフサイズ( 630円)もあります。
賞味期限は要冷蔵で3日間です。日本橋高島屋の食品フロアでも購入する事ができますが、賞味期限は1日になります。
今回は 化粧箱入り厚焼き玉子と親子焼き玉子を購入しました。
営業情報
- 住所: 東京都北区岸町1-1-7 新扇屋ビル1F
- アクセス: JR王子駅から徒歩約1分
- 営業時間: 13:00〜19:00
- 定休日: 水曜日
- 電話番号: 03-3907-2567
- オンラインSHOP:https://www.ouji-ougiya.jp
遠方の方でもオンラインSHOPを活用いただけますが、厚焼き玉子のみの販売です。
箱や包み紙から高級感を感じる
1つ1,300円の卵焼きってなかなかなお値段ではありますが、木の蓋で閉じられており立派な存在感です。化粧箱入りとだけあって高級間も感じます。お土産にすると喜ばれるそうです。
焼き目はついておらずきれいな黄色。ふわふわというより、ずっしり感があります。手で持ってみるとわかりますが重いです。
王子にはなかなか行く機会が無いのですが、今回は北区区民まつりがやっていたので伺いました。
前回は凧市という 江戸時代からの行事に行きその時に初めて扇屋の卵焼きを口にしました。
カットしてみると…厚みがあるのが分かります。
今回はそのまま食べましたが大根おろしと醤油を垂らして食べても美味しいそうです。
手で持ってみると、カツオ出汁ブシャー!! やっぱり、ふわふわではなくずっしり
ジュワーといった伝え方の方があってる気がします。
薄い層が重なっているのが分かると思います。バームクーヘン顔負けの層じゃないですか!?この層一枚一枚の隙間に出汁が染み込み凄くジューシーです。
味は少し甘く感じますが、カツオの出汁が効いていて濃厚でとても美味しいです。
一くち口に入れると、じゅわっと出汁中に広がります。国産たまごの風味もまろやかです。
親子焼き玉子も出汁がヒタヒタ!
国産鶏のひき肉に加えて三つ葉と巻いたのが親子焼き玉子です。親子焼き玉子も直垂るほどの出汁です。
先に紹介した厚焼き玉子は甘く出汁効いていてて味がやや単調ですが、こちらは味的にも食感的にも鶏と三つ葉がいいアクセントになっています。
普通の厚焼き玉子は日本橋高島屋でも買えますが、親子焼き玉子を売っているのは
王子の扇屋だけのようです。
一日30本焼いている
扇屋の卵焼きは二人体制で作っていて一度に焼ける数は5本。機械には頼らず、す手焼きです。
1日の平均30本焼いていて、年末や 初午詣の時などのは約60本焼くのでほぼ徹夜作業との事です。
並ぶ事もある
時の日でオープン前から行列でした。
お祭りの日もそうですが、時間帯によってはお客が列を作り、玉子焼きを2つ3つと買いしていくほど人気店です。
まとめ
王子の、扇屋の卵焼きは口当たりが優しく、だしの風味と旨みが口の中で広がる一品でした。
扇屋は現在15代目です。江戸時代から続く伝統的な技術で1本 1本、手作りで玉子焼きを作っています。
日本橋高島屋の食品フロアにも売場がありますが、こちらの方が美味しいと私は感じました。
是非王子に行った際は是非立ち寄ってみてください。おすすめの逸品です。